会社員が会社で加入している保険には、厚生年金保険と健康保険があり、基本的には厚生年金保険と健康保険はセットでの加入が求められています。厚生年金保険に加入していれば、自動的に国民年金保険にも加入していることになります。

厚生年金保険の加入で受給できる年金には、老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金の3種類あります。これは、国民年金保険による老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金と合わせてもらえることになります。

老齢厚生年金は、厚生年金保険の被保険者が、65歳以降に受給が可能な老後の生活資金として受け取ることができる年金です。障害厚生年金は、厚生年金保険の加入者が病気や怪我などで1級から3級までの障害を負った場合に受け取ることができる年金です。

遺族厚生年金は、厚生年金保険に加入中の被保険者が、年金加入中に病気や怪我で診療に訪れた日から5年以内に亡くなった場合にその遺族に対して給付される年金です。

これらの保険は、会社員であれば、会社が給与から天引きで支払ってくれているので、あまり正確な金額を認識してはいませんが、フリーランスエンジニアとなると、エンジニア本人が自ら保険料の支払いを行わなければなりません。その上、公務員や会社員ではないフリーランスエンジニアは、厚生年金に加入できず、国民年金保険と健康保険の加入となりますので、もらえる年金の金額にも違いが出てきます。そのあたりのことを踏まえて、フリーランスエンジニアとして独立するときは、考えておかなければなりません。